転職者3人に聞く、ACESのBizDev事情とキャリアチェンジの背景
こんにちは、ACESの久野(@nokuuun)です。ACESのメンバーの”声”を伝えるPodcast『Voice of ACES』、今回はBizサイドのメンバーを3人お呼びし、それぞれのキャリアチェンジの背景やACESでの取り組みについて話しました。
・転職の経緯、キャリア志向について
・ACESの選考について
・非エンジニアが技術をどうキャッチアップしたか
等をざっくばらんに話しています。
【参加者のプロフィール】
福原:東京大学工学部システム創成学科を卒業後、株式会社NTTデータに入社。AIシステム開発やデータ分析業務に従事する。ITスキルに加えビジネス観点での課題解決スキルを身につけるべく、ボストンコンサルティンググループ(BCG)に転職。戦略コンサルタントとして身につけたスキルと、AI開発スキルを活かすべく、2020年6月よりACESに参画。
脇水:早稲田大学政治経済学部卒。卒業後は、通信事業者にてSaaSサービス立ち上げに携わる。大手下着メーカーでのマーケティング/商品開発、クリエイティブカンパニーでの自治体や官公庁との新規事業立ち上げなどを経て、BizDevとしてACESに入社。サイエンス・最先端テクノロジーを社会に実装する実践型の事業開発が得意。
和田:慶應義塾大学理工学研究科開放環境科学専攻修了。在学中は経営工学研究の傍らソフトウェア開発ベンチャーにてオンライン広告の効果を可視化するプロダクトの運用コンサルティングに従事。卒業後はアクセンチュア戦略部門にて通信業界を主なクライアントに新規事業立案プロジェクトを推進。2021年10月よりBizDevとしてACESに参画。
(*本記事は、Podcastの書き起こしではなく、内容を読みやすくまとめ直したものです。そのため音声上の表現とは異なる部分がございます。)
コンサルからAIスタートアップへ
久野「ではまず3人の自己紹介からお願いします」
福原「福原です。BizDevとして、事業戦略の立案から営業、プロジェクト設計・マネージまで幅広く担当しています。特に現在は*行動認識領域の事業を中心に事業を見ています」
行動認識領域の事業:動画像からAIを活用して人の行動や状態を特定する技術(行動認識技術)」をコア技術とし、この技術の社会実装を通じて価値提供を実現する事業。具体的には「製造現場における作業時間の定量化」や「建設現場における危険行動の検知」などが挙げられる
和田「和田です。同じくBizDevとして、事業開発からプロジェクトのSales/Deliveryまで担当しております。僕は主に物体検出技術を基盤とした自動車関連の事業を見てます」
脇水「マーケティング担当として、お問い合わせ獲得に向けたチャネル開拓や事例コンテンツなどのコンテンツ開発をやっています」
久野「ありがとうございます。早速、ACESのBizサイドの取り組みについて聞いていこうと思うのですが、その前に簡単に入社の経緯を教えてもらっていいですか?」
和田「僕は新卒で戦略コンサルティングファーム(以下コンサル)に入社し、新規事業戦略のプロジェクトに従事してました。2年ほど働いていたのですが、このままコンサルでビジネススキルを伸ばしていくか、あるいは新天地で別のスキル含めて伸ばしていくか、キャリアについて思い悩んでいた時期にACESでのお話しをいただき、魅力的な人が集まっているなと感じて入社を決めました」
久野「福原さんもコンサル出身ですが、新卒ではSIerでしたよね?」
福原「はい。私は新卒でSIerのNTTデータに入社し、AIシステムの開発に従事しました。その後ビジネススキルをもっと伸ばしたいという思いから、戦略コンサルのBCGに転職しました。ACESは3社目で、2020年の6月から働いています。キャリア志向として、ITとビジネスの両輪でスキルや強みを伸ばしていきたいという思いがあり、ACESのBizDevであれば最新のAI技術に触れながら、社会に実装していくスキルを伸ばせると考え、入社を決めました」
久野「その話の延長で言うと、前職で培ったスキルは具体的にどのように活きていて、またACESではどのようなスキル/経験を積まれているのでしょうか?」
福原「例えば私の場合だと、前職で培った『解くべき課題を構造的に把握し、解決策を打ち出す』スキルや『仮説を立てて検証する』スキルが、DXのプロジェクトを進める上で活きていると思います。
一方で、ACESに転職してからはコンサルのジュニア時代では経験できなかったような大きな裁量を持ちつつ、ハードではありますがチャレンジングな経験を積めていると感じています。具体的には行動認識領域の事業に関して、事業の伸ばし方・戦略から、どのような企業様にアプローチしどう案件を獲得するのか、どのような価値をACESとして打ち出すのかなどなど、本当に幅広く任せてていただいています」
久野「課題の特定や仮説検証を回すスキルは(BizDevに限らず)ACESでは求められるスキルですね。コンサルからスタートアップに転職して、逆にアンラーニングしないといけないなと思ったことはありますか?」
和田「そうですね、コンサルでは現場との距離感が多少あってもなんとかなっていた部分があったのですが、ACESに転職してからは現場の声がどうなのか、現場にどう還元できるのか、積極的に1次情報を探っていく精神が求められるのが新鮮でした。もちろん1次情報の大切さはコンサルでも求められているのですが、傾向として机上でカチャカチャやりがちな部分もあったかと思うので、そういう傾向がある場合はアンラーニングが必要かもですね。
最近だと、とある物流業界の現場の業務を見学させていただいて、課題を実際に目で見てが何をAIで解決できるのかを膝詰めでお話する機会があり、現場ファーストだなと感じました」
久野「自身の転職を振り返って、スタートアップはどういう方にオススメだと思いますか?」
福原「スタートアップって、あまり勝ち筋が決まってなかったり正解がない領域がたくさんあるので、自ら検証し正解を探していくプロセスを楽しめる人が向いていると思います。出来る業務の幅という観点でも、ここまで幅広く任せてもらえるのはスタートアップの魅力ですし、『(ゴリゴリにコードを書くような) 技術的なところ以外は全部やります!』みたいな気概がある人にとってはすごく楽しいと思います」
数あるAIベンチャーの中からACESを選んだわけ
久野「一方で脇水さんはセールスやマーケティングでキャリアを積んで来られてからACESにいらっしゃったと思うのですが、そもそもAIベンチャーに転職しようと思ったのはなぜですか?」
脇水「福原さんが言ってくれたように、AIは勝ち筋が決まっていなかったり活用先はさまざまあるけど、まだ正解がない未開拓の領域だと感じたからです。
ぶっちゃけた話をすると、私はルーティンワークが苦手でこれまでも新しい事業をつくるところに関わってきました。マーケティングとしてもセールスとしても、新しいチャレンジをし続けたいと思った時に、AIって魅力的だなと思ってAI業界を選びました。」
久野「他のAIベンチャーも見てらっしゃったと思うのですが最終的にACESを選んだ決め手はなんだったのでしょうか?」
脇水「面談で何度か代表の田村さんとディスカッションしたのですが、その過程がとても楽しかったというのがあります。ACESの選考は事前に課題に取り組む必要があって『結構面倒くさいなぁ』とも思ったのですが、提出したアウトプットをベースに直接議論したおかげで、仕事をする時のイメージが湧きました」
和田「そうですね、議論形式の選考プロセスがあったおかげで、自分がこの会社に入ったらどんな価値を出せるのかが解像度高く理解できたのがよかったです」
*選考プロセスや内容は募集職種、時期に応じて変わります
久野「脇水さんの面談はファーストコンタクトからクロージングまで見ていたのですが、常に楽しそうにされているのが印象的でした(笑)」
脇水「課題を見たときはカチカチした会社だなと身構えていたのですが、実際に会って話をしてみると盛り上がって、時間も短く感じました(笑)」
久野「話を少し戻しますが、福原さんや和田さんがPM的なポジションなのに対して、脇水さんはマーケやセールスを精力的に活躍されてますね。具体的にはどういったことをされていますか」
脇水「私が入った頃はマーケティングの取り組み自体がほぼなかったので、仕組みとして0→1の立ち上げをしていました。最近特に注力しているのは、営業DXを支援するプロダクトのマーケです。ACESの営業AIツールとして『ACES Meet』という営業組織向けのサービスを新しくリリースしたので、このプロダクトやプロダクトを通じて生み出される付加価値をより多くの企業様に伝えて、興味を持ってもらうために企業の方やメディア関係者とのコミュニケーションを探っている状況です」
久野「脇水さんや和田さんは技術畑出身ではないと思うのですが、AIの技術的な部分もキャッチアップしながら事業をつくっていく上で工夫したことや困難などありましたか」
脇水「私は技術経験もないですし、文系で関連技術の知識も0だったのですが、技術が社会で実装された時に、どんなビジネスインパクトがあるのかをしっかり理解するようにしてます。AIってどういう価値があるんだっけ、を解像度高く理解し情報をインプットしています。そのうえで、社会実装のためには、何が難しいのか、AIに詳しくないお客様から見ても、理解しやすい伝え方を試行錯誤しながら考えてますね!」
和田「月並ですが、事前に文献を読むとか実際にProjectを回しながら適宜勉強しています。逆に面白いなと思うのが、これまで技術畑でない人でも他の強みがあれば技術を世の中に提供する手助けができることです。そうするとどんどん技術そのものにも興味が湧いてくるので、自然とキャッチアップできるのかなと思います」
久野「ACESという名前も、色んなACEの集まりという意味もあるのですが、それぞれの専門性や強みを活かせるのはいいですね」
和田「技術のプロフェッショナルもたくさんいますし、ビジネスサイドと一口に言っても色んな強み、実力をもった人たちがいて個性豊かだなと思います」
久野「最後に聴いていただいている方へのメッセージありますか?」
福原「Podcastを聴いてくださってる方の中にはコンサル出身とかSIer出身の方はじめ、色々なバックグラウンドの方がいらっしゃると思うのですが、技術そのものや技術を価値に繋げていくことが好きであったり、不確実性を楽しめる人にはぴったりだと思うので、気軽に話を聞きに来ていただければと思います」
和田「僕は『我こそはこんな武器あり!』という方に来てほしいですね。僕は足が速いという武器でこの会社に来ました(笑)ここが尖っている/尖らせたい、といったACEとなる部分を持って切磋琢磨しながら楽しいキャリアを築いていきたいですね!」
脇水「ACESは、組織もフラットで意思決定のスピードが速く、3ヶ月ごとに自分の業務が進化しています。そんな中でも、『結果を出すための解くべき課題を考えながら、走り続ける』というチャレンジを楽しめる人にはオススメです!」